わたしだけのあなた
あなたとの 愛の時間のために いそいそと 買いこんだ 広すぎる 広すぎる ベッド ころあいを みはからって そっとぬけだす あなたのけはい わたしを 起こさないように 気をつかうのは わたしへの やさしさではなく 「もう帰るの?」といわれるのが いやだからなのね わかっているわ
初出:恋歌・万葉集1 光文社 (1987年10月20日)